覚えておきたい急変対応のフロー

入職1年未満の新人看護師に訪れる試練として、患者の急変対応が挙げられます。
看護学校では座学で学ぶだけで実習で経験することはほとんどなく、戸惑いを隠せないこともあるでしょう。
モニターのアラーム音やモニター非装着の患者が突然急変するなど、さまざまなケースが予想されます。
患者の命を守るために看護師がいるとわかっていても、いざ目の当たりにすると手も足も出ない状態になりかねません。
急変時には、深呼吸して自分を落ち着かせる時間もないのが実情です。
まずは自分が動かなければ始まらないということを、常に意識しておきましょう。
新人看護師が急変対応にあたる場合、何よりも一時救命措置が必要か否かを確認する迅速評価が大事です。
ここでは、キラーシンプトムの状態がないかを確認します。
迅速評価における呼吸・循環・外見の確認で、次の行動フローが変わるのです。
急変対応の経験が少ない場合は、迅速に患者の容態を評価するのは難しいでしょう。
そのため、呼吸の状態、チアノーゼが起きていないか、肌の色や体表温度はどうかだけでも確認しておくと良いです。
目で見たり、肌で感じたりするように、看護師の五感でそれぞれの状態を確認できます。
どんな看護師でも、新人のうちは自分で対処できないケースがほとんどです。
そのため、どんなケースでも先輩ナースを呼び指示を仰ぎます。
早急に処置が必要だと判断した場合は、ナースコールで連絡を取りながら心臓マッサージなどを行って救援を待ちましょう。

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