患者が急変しやすいタイミング

看護師にとって、患者の急変は避けたい事案ではないでしょうか。
特に人手が薄くなる夜勤の時間帯は、急変患者が出ないようにと祈る看護師も多いでしょう。
モニターをつけていない患者の急変時は、初動対応が遅れがちになります。
ラウンド時に予兆が認められた患者は、心電図モニターやパルスオキシメーターなどを装着して推移を見守ることが可能です。
しかし、安定した患者でも入院している以上はリスクがあるのは否めません。
そこで急変が出やすい傾向を掴んでおくと、気持ちを引き締めて看護にあたれるようになるでしょう。
まず夜間は、せん妄などによる興奮状態や点滴の自己抜針といった、些細なトラブルが起きやすくなります。
そのほか、早朝の血圧上昇による心停止による急変なども起きやすいです。
日中は、光過敏性発作を引き起こしやすい疾患のある患者は注意深く見守る必要があるでしょう。
要するに、時間は関係なく急変は起こることを意識しなければなりません。
患者の既往症や現状などを加味しながら、起こり得る急変リスクを考えることが重要です。
また、急変に即座に対応できる力を身につけるにはシミュレーションも欠かせません。
ルーティンのバイタルチェックでいつもと違う症状が認められたときは、急変リスクがあると覚えておくと良いでしょう。
頻脈や徐脈、体温や意識状態に気を配ることで、急変前に医師に情報を引き継げるケースもあります。
そのため、事前の投薬など必要な処置も可能になるはずです。

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